家族の一員である愛犬を、一緒に旅行に連れて行きたい!一緒に楽しみたい!と思う方は年々多くなってきています。

最近では、犬同伴OKのホテルや施設も増えてきて、どこに出かけようか?と迷ってしまいますよね。

愛犬と一緒に旅行に出かけるためには、いくつかのポイントがあります。

また、わんちゃんの性格によっても、旅先の選び方が異なってくる場合もあります。

この記事では、ペットライターで獣医師の資格を持つ桜井えみ先生に、愛犬との旅行先の決め方やポイント、わんちゃんの性格別のおすすめの旅先を解説してもらいました。

愛犬と一緒に楽しく旅行をしたい方は、ぜひ参考にしてください。

監修者:桜井えみ先生(獣医師資格保有 ペットライター)

愛犬との旅行先を決める際のチェックポイント

愛犬と旅行に行く際には、旅先の名物を食べたり、観光の見どころを巡るといったことも楽しみですが、それ以上に
『わんちゃんにケガなく、無理をさせず、また他の方に迷惑をかけずに楽しむ!』
といったことが一番大切です!

犬は人間と違って、「疲れた~」と飼い主さんに伝えることができません。

まずはわんちゃんに無理をさせないことが、愛犬との旅行をする際に考えるべき重要なポイントです。

ペットを飼う方が増え、一緒に過ごせる場所が増えてきたとはいえ、もちろんペットNGの場所もあります。また動物が苦手な方もいらっしゃいます。

どうしたら、わんちゃんも飼い主さんも楽しめる旅になるのか?というポイントを見ていきましょう。

Withわん

ポイントを押さえてご主人様とわんこが一緒に楽しめる旅にするワン!

チェックポイント1 – 犬同伴OK施設でも条件がある?施設周辺の状況は?

愛犬との旅行先を決める際にもっとも重要なのは、旅先のホテルや旅館などの宿泊施設が自分の愛犬がOKなのか?ということです。

たとえ犬同伴がOKな施設でも、犬のサイズや頭数が限定されていたり、予防接種の証明の提示が必要な場合もあります。また、ある程度の社会性(無駄吠えしない、お部屋の中ではケージやわんちゃん用のベッドで静かにしていられる)などの条件が要求されるような施設もあります。

まずは、自分のわんちゃんが宿泊する施設の条件に合っているのか?ちょっと微妙だな?と思う場合は、必ず事前に施設に確認をするようにしましょう。

当サイト「Withわん」は、飼い主さんとわんちゃんが一緒に楽しめる施設や場所の検索や口コミの投稿ができるサイトです。

ぜひ、お出かけの参考にしてください♪

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宿泊施設と同様に重要になってくるのが、宿泊先の周辺の状況です。

  • 施設の周りの環境は、愛犬と楽しむのに適しているのか?
  • 周辺に愛犬がゆっくり休める場所はあるのか?

宿泊施設が犬連れOKだとしても、周辺にわんちゃんを連れて食べたり、遊んだりできる施設がない場合は、わんちゃんを連れている間は、結局ずっとホテルや旅館で過ごすことになり、あまり楽しめないかも知れません。

宿泊する施設の形態や周辺の情報は、事前に必ず調べておきましょう。

最近では、施設内でお食事もお散歩も、また飼い主さんのショッピングも楽しめるような一体型リゾートもあるので、あまり愛犬を連れ回したくない!という方は一体型のリゾート施設を利用するのも一案です。

また、地域全体でペットフレンドリーな場所も増えてきています。宿泊施設を中心として周辺にも出かけたい場合は、そのような地域もおすすめです。

チェックポイント2 – 旅先への移動手段、移動距離は?

次にチェックすべきは、移動手段と移動距離です。

電車で行くのか?車で行くのか?はたまた飛行機やフェリーを使わないといけないのか?

移動手段は、旅行先を決める際のポイントとなります。

愛犬を連れての初めての旅行やまだ慣れないうちは、やはり移動距離が短い近場から慣らしていくことをおすすめします。

移動手段ごとの注意点や、工夫の仕方をまとめてみました。

犬連れ旅行 – 電車の場合

電車での移動は、基本的にはクレートやキャリーに入れての移動となりますが、わんちゃんが慣れない場合は吠えたり暴れたりして、他の乗客に迷惑をかけてしまうこともあります。また、飼い主さんとしても肩身の狭い思いをしてしまうかも知れません。

頭まですっぽり入るキャリーやクレートをタオルなどで覆って静かにできるようなトレーニングをしておくと、移動の時も安心です。

ただ、いくらお家でのトレーニングが上手くいっても、いつもとは違う環境でわんちゃんが落ち着かない場合もあります。

慣れないうちの電車移動は、途中駅でゆっくりと休息を取りながら移動できる旅程を考えるようにしましょう。

犬連れ旅行 – 車の場合

車での移動は、わんちゃんや飼い主さんのペースで移動することができて安心です。

ただし、わんちゃんをシートベルトに繋げられるようなハーネス、またはシートに固定できるクレートやキャリーバッグを使い、運転中は必ず、わんちゃんが運転手とは別の座席、またはクレートやキャリーの中で過ごすようにしましょう。

わんちゃんが興奮して運転席などに来てしまうと、思わぬ事故に繋がりかねません。そこは飼い主さんとして十分に配慮し、責任ある行動を心掛けてください。

また車酔いしてしまう犬もいるので、長時間乗りっぱなしは避け、途中で休憩し時々わんちゃんの状態を観察することも必要です。

愛犬とのドライブに関してはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

獣医師監修【愛犬との旅行】に向けての準備。クレートトレーニング、しつけ、必要な持ち物、便利グッズなど – Withわん | 愛犬お出かけ口コミ(クチコミ)サイト

獣医師・桜井えみ先生が解説する旅行までの準備スケジュール。トレーニング、持ち物の準備は「旅行の前日にすればいい!」というものではなく、時間をかけての準備が必要です。旅先が決まらなくても「愛犬と旅行がしたい!」と思い立った時から、すぐに始めましょう。愛犬との旅行を準備万端で楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。

犬連れ旅行 – 飛行機の場合

飛行機は決まりが多くほとんどの場合、お客さんの乗る客室とは離れた場所にある、ペット専用の貨物室に預けることになります。

通常の荷物を預けるような貨物室とは違って、空調も完備されたお部屋ではありますが、わんちゃんの最初の旅行としては、かなりハードルが高いので、利用は慎重に考える必要があります。

飛行機に乗る前にカウンターで預けてから、飛行機を降りて荷物を受け取るエリアまで、わんちゃんとは会えなくなってしまいますので、不安を感じやすい子犬や、飼い主さんと離れることに抵抗のあるわんちゃんなどには余りおすすめできません。

どうしても飛行機に乗せて移動する必要がある場合は、まずはクレートで1人になっても大丈夫なトレーニングで不安を解消してあげましょう。

クレートをタオルで覆って外の気配が見えないようにしたり、飼い主さんの匂いのついた服やブランケットなどを一緒に入れてあげるのもおすすめです。

*なお、航空会社によっては犬種(短頭種や老犬など)によって、搭乗できない場合もあるので事前に確認しましょう。

ペットアドバイザーによる「成犬からでも無理なくできるクレートトレーンングのやり方」も参考にごらんください。

【クレートトレーニングのやり方】成犬でも無理なく楽しく行う方法を専門家が解説!災害や旅行にも役立つ! – Withわん | 愛犬お出かけ口コミ(クチコミ)サイト

ペットアドバイザーの「こばヤン」さん解説。Q&A:成犬でもトレーニングできますか?A.できます! クレートトレーニングの基本、順を追ったステップ、注意点などを解説。愛犬に「クレート=安心できる場所」と思ってもらうことで、旅行のときだけではなく、災害時や普段の生活にも役立ちます。

犬連れ旅行 – フェリーの場合

フェリーの場合は、車で一緒に乗れることが多いですが、船内での決まりは会社によって違うので、まずは確認をしてみましょう。

チェックポイント3 – 旅行の時期

旅行の行き先や移動手段と同じくらい重要なのが、旅行の時期です。

犬は人と違って、服を着たり汗をかくことでの体温調整をすることができません。

あまり暑い時期だと体に熱がこもって熱中症になってしまう危険性、また逆に寒すぎると風邪をひいてしまうこともあります。

女の子のわんちゃんでは、ヒートの時期の旅行も注意しなければなりません。

それぞれの時期で注意すべきことと、できる工夫を見ていきましょう。

犬連れ旅行 – 暑い時期

まず、暑い時期の旅行で一番に気をつけなければならないのは「熱中症」です。

車で旅行に連れて行く場合は、夏は車内の温度が上がりやすいため、特に注意が必要です。

冷房を必ず付け、ゼッタイにわんちゃんだけを車に残すのはやめましょう!

炎天下では熱中症のリスクに加えて、地面の温度による肉球のやけどの危険性もあります。

お散歩の時も同じですが、コンクリートや砂浜など、わんちゃんが直接歩く場所の温度は、わんちゃんが歩く前に飼い主さんが手で触って確かめてあげてください。

こまめに水分補給をして、わんちゃん用の保冷剤や日焼け止めも活用しましょう。

犬連れ旅行 – 寒い時期

寒い時期の旅行は、犬種やわんちゃんの状態によっては、かなり気をつけないといけません。

暑い地域原産のチワワや、トイプードル、ヨークシャテリアなどの小型犬は寒さに弱いと言われています。

しかし、一般的に寒さに強いと言われる、寒い地域原産の犬種(秋田犬、シベリアンハスキーなど)でも、普段から暖かい室内で育てていたり、幼犬や高齢犬だったりすると身体の体温調節がうまく出来ない場合があります。

寒い時期に(特に寒冷地に)わんちゃんを連れて行く場合には、まずはわんちゃんの状態をこまめに観察しましょう。

もし、わんちゃんが震えていたり、丸くなって寒がっている様子だったら、無理をせずに暖かい室内で過ごしたり、防寒のお洋服や靴で身体が冷えないような工夫をしてください。

犬連れ旅行 – ヒート中(生理中)の時期

女の子のわんちゃんの場合は、生理の時期も考えなくてはなりません。犬の生理はヒートと呼ばれ発情期のことを言います。

この時期のメスのわんちゃんはオスを興奮させてしまうため、オスとの遭遇はできるだけ避けなければいけません。

宿泊施設やドッグランなどでも、ヒート中のわんちゃんは利用できないなど、制約を設けているところも少なくありません。

自分のわんちゃんが望まない妊娠をしてしまうかも知れないことや周りのわんちゃん(特に男の子)や飼い主さんの迷惑になってしまうこともあるので、ヒート中の旅行は控えましょう。

仕事の都合などで飼い主さんが休みを取れるのが、どうしてもヒート時期に当たってしまうようなら、この後紹介するキャンピングカーやキャンプ場など、他のわんちゃんと触れ合うことがないような旅行先を選ぶことも考慮に入れましょう。

わんちゃんによって、初めてのヒートや周期は違うので、ご自身のわんちゃんにヒートの兆候があるのか?、わからない場合は旅行の前に獣医師に相談してみてください。

獣医師が考える、愛犬の性格別のおすすめ旅先は?

わんちゃんの性格によっても旅先を考える必要があります。

以下では、獣医師の観点からおすすめの愛犬の性格別の旅行先を考えてみましたので、ご自身のわんちゃんの性格と照らし合わせて、参考にしてみてください。

神経質で臆病な子

神経質で臆病な子は、お部屋までご飯を運んできてくれたり、添い寝もできるタイプの民宿や旅館がおすすめです。

とくに個人経営の民宿などでは、わんちゃんを家族のように迎え入れてくれるような宿も多いので、心配なことがあれば事前にメールなどで相談してみるのもよいでしょう。

宿やスタッフの方のわんちゃんへの向き合い方もわかるし、予め、宿側でわんちゃんの状況を把握してくれていることが何よりも安心です。

1人でもお行儀よく待っていられる子

1人でお行儀よく待っていられるわんちゃんとの旅行では、併設の高級レストランがあるような高級ホテルもおすすめです。

犬同伴の宿泊がOKでも、ホテルのレストランは人間だけでわんちゃんは飼い主さんがお食事している間は、お部屋で待っていないといけない場合もあります。

また、ホテルによっては、お食事や外出の間だけ預かってくれるペットホテルが併設されているところや、トリミングサロンが併設されているホテルもあるので、うまく活用して飼い主さんもわんちゃんも楽しめるといいですね。

運動が大好きな子、または運動不足な子

運動が大好きな子は、草原や砂浜ちかくの自然豊かな場所の宿泊施設がおすすめです。

普段は都会に住んでいて余り思い切り走る機会がない子は、ドッグランとはまた違った大自然の中の草原や砂浜で本能のまま走ることで運動不足の解消だけでなく、ストレスの発散にもなります。

食べるのが好き、自分を人間だと思っている子

食べるのが好きな子や自分を人間だと思っている子には、おしゃれなレストランが併設されているペンションや周りにも犬連れOKなカフェのあるようなリゾート施設や、地域全体でドッグフレンドリーなエリアの宿泊施設がおすすめです。

周辺施設のわんちゃん用のメニューも確認してみましょう。レストランによっては、わんちゃんと飼い主さんが同じメニュー(もちろん味付けは別)を食べられるところもあるので、わんちゃん大満足間違いなしです!

無駄吠えしてしまう子、犬嫌いな子

うちのわんちゃんは無駄吠えしてしまうから…犬嫌いだから…と、わんちゃんを連れての旅行を諦めてしまっていませんか?

安心してください!無駄吠えする子も犬嫌いな子も楽しめる旅行はあります!

キャンピングカーやキャンプ場のテントといった『ホテルや旅館を使用しないプラン』も選択肢の一つとなります。

キャンピングカーやキャンプ場では、その時に応じて人や犬が少ない場所に移動したり、自分たちのペースで睡眠・食事などができるので、愛犬の様子をみながら、そのつど旅のプランを変更することも可能です。

最近では、安価でキャンピングカーをレンタルすることもできるので、一度試してみるのもいいですね。

高級ホテルやおしゃれペンションにも負けない、わんちゃんと飼い主さんたちだけのとびきり素敵な空間にしちゃいましょう〜♪

また、ホテルや旅館によって『1日1組限定』などのプランを利用することで、他の犬が苦手なわんちゃんでも楽しむことができます。施設のホームページなどで確認してみましょう。

獣医師が解説する「愛犬とのキャンプやアウトドアの危険性や注意点」も参考にしてください。

【獣医師が解説!】愛犬とキャンプは危険?!アウトドアに潜む危険と予防法、犬キャンプの持ち物リスト – Withわん | 愛犬お出かけ口コミ(クチコミ)サイト

監修獣医師・桜井えみ先生/アウトドアで起こりやすいトラブルとその予防法。必要なワクチンやレプトスピラ症について解説。野生生物に噛まれて来院される方もいらっしゃいます。的確な治療を行うためには何に噛まれたのか?といった情報が非常に重要になります。犬はしゃべれませんので把握して獣医師に伝えられるのは飼い主さんだけです。

*なお、上記は一例として性格別におすすめしてみましたが、性格はわんちゃんにより様々です。わんちゃんのことは、飼い主さんが一番よくわかっていいます。あくまでも参考ですので、ご自身のわんちゃんに合うところを見つけるヒントにしてくださいね。

【まとめ】愛犬との旅行先の決め方と性格別おすすめ旅行先

愛犬と旅行を楽しむためには、わんちゃんや飼い主さんが負担にならないように、それぞれに合った旅行先を選ぶことが大切です。

この記事で、旅行先を選ぶ際のポイントとして挙げたのは、以下の3点です。

  • 施設のルールや、周辺の環境はわんちゃんにあっているのか?
  • 移動手段と移動距離は無理のないものになっているのか?
  • 旅行の時期は、わんちゃんにとって適切なのか?

それぞれに、注意点や工夫も記載していますので、旅行準備の際の参考だけではなく、旅行直前にも、もう一度目を通しておくことをおすすめします。

また、わんちゃんの性格により、おすすめの旅先も変わってきますが、どのわんちゃんにも共通することは、

「無理をさせない」ということ。

旅行は普段とは違う環境に行って、いろいろなことをわんちゃんも飼い主さんも経験するよいチャンスです。ただ、普段とは違って慣れない分、ストレスが溜まったり、疲れてしまうこともあるかも知れません。

初めてのわんちゃんを連れての旅行は、飼い主さんもわんちゃんも移動距離が短い、近場から慣らしていくことをおすすめします。

また、移動中はこまめに休憩をとり、変調がないかをしっかり確認してあげてください。

最終日は、早めに帰宅して、旅の思い出を語りながらお家でのんびりするなんていうのも、お互いのためによかったりもします。

みなさまのわんちゃんとの旅行が楽しいものとなりますよう、応援してます!ご旅行の際には、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を監修した人
桜井えみ先生(獣医師)
桜井えみ先生(獣医師資格保有ペットライター)

首都圏の獣医学部卒業後、都内の動物病院で獣医師として8年間勤務。現在は、獣医師の資格を持つペットライターとして各方面で活躍中です。

獣医師でペットライターの桜井えみ先生にご質問のある方は、Withわんの「お問い合わせフォーム」 より、お寄せください。
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